介護用品の必要性:part2

さすがに介護に関する知識が不足していると自覚した。だからと言って一から勉強を始めるほどの時間的余裕もないし、専門的知識を覚える必要性も感じなかった。要は目の前にいる母の介護が不自由なく出来ればそれでOKなのだ。

ならばネットを利用して情報を仕入れるだけでも十分な気がした。あまり得意ではないが勤務中の隙間時間や、自宅に帰ってから寝るまでのわずかな時間を利用して「介護用品」に関する情報を検索してみた。

一番に驚いたのが「口腔ケア」の重要性である。ネットで調べて得た情報であるが「口腔内で繁殖した雑菌が、食道を介して胃の中に移動する事が多々あるが、何らかの拍子に肺へと移転し肺炎の原因に成る可能性がある」と書かれていたことである。

もちろんこの情報に信憑性がどのぐらいあるのか? 判断できないが、少なくとも普通の社会生活を送る人は朝晩の歯磨きを忘れないし、口腔内の細菌についても歯磨きをする事で随分と殺菌(滅菌?)出来るだろう。

だが寝たきりの状態にある人物は歯磨きどころか自分で口を濯ぐ事も(うがいも含めて)できない。何しろ寝たきりなわけで頭を横に向ける事で精一杯である。どのぐらい大変な事か一度試してみると良い、寝たままうがいをすることは大変難しい行為だ。

だから寝たきりの状態に成る一番先に気を付ける事は口腔内を清潔に保つことだと言われた。普通の人でも口の中が乾燥すれば嫌気を感じるし、潤いが欲しいと考えるに違いない。

さて、口腔内のケアをするなら一番便利なのがスポンジブラシである。