介護、寝たきりになった時の床ずれについて

車椅子などでの床ずれ防止在宅で介護される家庭が増えてきていると聞きますが、寝たきり状態に成った時、注意したい点として挙げられるのが床ずれです。床ずれとは皮ふや皮下組織が寝たきりになったことで同じ個所が長時間圧迫され、血行不良による組織の壊死が起こる症状です。

※ 記事の出典元(引用元)は2014年4月18日付けの中国新聞(杏林大医学部付属病院、形成外科の大浦紀彦教授)となっています。

寝たきりの状態では自分で姿勢を変える事が難しく、意識障害が起こっている可能性も考えられます。これらの理由により長い時間同じ体勢でいる為に起こしやすくなると言われています。さらに「低栄養や関節のこわばり」といった条件が重なるとさらに起こり易くなります。

床ずれはゆっくりと進行するというイメージを持たない方が良いと大浦紀彦教授は述べています。脳梗塞で倒れて数時間後には床ずれが生じていたという報告や、床ずれによる壊死が要因で感染症を引き起こし、発症から短期間で死亡したという報告もあるようです。

想像以上に恐ろしい症状だと感じましたが、治療(予防)方法としては(実際には医師の判断を仰いでくださいね)ベッドや車いすに体圧分散用具等と呼ばれる専用のマットを用いる事から始まります。簡単に言えば患部への圧迫を減らす事が目的です。

症状が悪化しないようにしてから定期的な傷口の洗浄と傷口を覆う「創傷被膜材」等と呼ばれる外用薬を使用し、低栄養素状態にある場合には十分な栄養を補給する事も重要な事と成ります。

さらに重要な点として、寝たきりとか車いす生活を送る状況になったら、家族の方が先ず、患者の床ずれを予防する対策を事前に講じておくことだと大浦紀彦教授は伝えています。

体圧分散用具を使用する、長時間同じ体勢が続かないように、患者の動きをサポートし同じ個所が圧迫されないように予防する、などと言った対策を行えば、床ずれが起きる可能性は随分と軽減できるようです。

最近は床ずれ防止やケアに詳しい看護認定看護師が在宅の現場で活躍する事が多くなっているようです。「地域の医療機関に在籍するWOCに相談すれば適切な処置を指導してくれます、相談する事が重要です」と大浦紀彦教授は勧めています。

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